Ty HassyのProgressive Innovation

人類の叡智と知の最先端を探求し続けて・・年、知ってしまうと目から鱗の新しい世界観が目の前に拓けてくるかも知れません。その秘蔵ネタをチビリチビリと小出しにして行きます。乞うご期待!

70年代ロック

 私は自称ミュージシャンですが、幼少期は家庭環境の影響もあって、クラシック音楽を聴いて育ちました。従って、クラシックの名曲と言われるものはほぼ全て記憶の奥底に収納されているのですが、逆にクラシック以外の音楽は何となく見下していました。しかし、中学生になると一応吹奏楽部には入っていたのですが、ジャズ等も聞いたり真似事をしたりするようになりました。
 でも、高校に入ったころに全盛となりつつあった70代ロックを聞いて、何やら得体のしれない衝撃を受けて、僕の音楽観は以来がらりと変わったのです。
 それまでの、いわゆる大衆音楽と言われるものは、明るく楽しい恋の歌みたいなのばかりで、真面目に聞く気はしませんでしたが、70代ロックの特徴はとにかく重いというのが特徴で、ある意味で深刻でちょっと暗くて、その分、真剣で、出口の見えないトンネルからの脱出口を真剣に模索しているよう切実さを感じさせるものでした。明るく楽しい恋の歌などとは無縁の世界観を感じさせるものだったのです。
 でも、そういう70代ロックも80年代になると、ビジネス化、娯楽化されて、楽しくてノリの良い音楽へと変貌していったので、80年代以降のロックは商業的ポップミュージックに化したと言っても過言では無いと思います。
 社会情勢としても60年代後半から70年代というのは、それまでの人類の生き方や考え方を、見直そうとうする社会変革の波が押し寄せている時代でした。環境問題が意識されるようになったのもその頃です。従って70年代ロックというのは、そういう社会変革と新しい価値観の模索を象徴するような側面も持っていたわけであります。
 だから、いま改めて聞いてみると、何だか、暗くて、重くて、切羽詰まっているけど、どこかに希望の光がみえそうな、感動的なものが多い反面、今の人にとっては鬱陶しいと感じるような印象を受ける人もいるかもしれません。
 でも、人間が本気で悩んで、真面目に突破口を模索している時にできた作品というのは、独特の奥の深さと感動を与える力を持っているように私は思います。
    事実、70年代には数多くの優れた音楽が生み出されたのですが、それももはや、遠い過去の事となりつつあり、このままでは歴史の波にかき消され、忘れ去られてしまいそうに思います。
 ということで、ここで、改めてその70代ロックのユニークさとその奥の深さを、一人でも多くの人々に再認識して頂きたく、その一例を、ここでご紹介したいと思います。

 先ずは70代初期の元祖ハードロックで、私が高校の時に組んでいたロックバンドが完全コピーして定番レパートリーにしていた曲を2曲続けてどうぞ。
Grand Funk Railroad -Inside Looking Out-
https://youtu.be/72PFFNbUkTI

Led Zeppelin - Stairway to heaven-
https://youtu.be/6hBLHkmBKDg

 次も高校の時のロックバンドのレパートリー曲で、当時はプログレッシブロックと言われた前衛的なロックの名曲です。
King Crimson -The Court of the Crimson King
https://youtu.be/MBIJ8JWostc

King Crimson-Epitaph-
https://youtu.be/WvRGe0EeIhg

 次は同じく前衛的なプログレッシブロックの代表格のピンクフロイドの曲です。
最初の原子心母という曲は前衛クラシックとロックとが癒合したような曲で優れた楽曲だと思います。
 私が高校の時に、音楽部の顧問の教師を説得して、わが軽音部とコーラス部と吹奏楽部と室内楽部全員で文化祭の時のメインイベントとしてこの楽曲を体育館で披露しました。23分の大曲ですが、終わってみれば感動の嵐で、涙する者も少なくありませんでした。
Pink Floyd -Atom Heart Mother- 

https://youtu.be/Fku7hi5kI-c

 同じく、ピンクフロイドの名曲ですが、当時は若者だった彼らは最近に成ってまた復活してライブコンサートをした時の模様です。もうお爺ちゃんですが、曲のかっこよさは当時のままです。
Pink Floyd -Echoes-

https://youtu.be/zrProK5R7ms

Pink Floyd -Shine on you-

https://youtu.be/CiXNIjGX1hY

 当時のロックと言えばイギリスかアメリカが中心でしたが、このグループはドイツのグループでとっても前衛的なプログレッシブロックで、もはやロックの域を超えた新しいシンセサイザー音楽の一領域作ってしまったグループです。
Tangerine Dream - Ricochet (1975)
https://youtu.be/mp7n8bX8d2g

 最後はおまけですが、上記の70年代初期のプログレッシブロックグループのキングクリムゾンの代表曲であるEpitaphを当時の西城秀樹がカバーしていたのであります。当時でさえ、超マニアックな音楽だったキングクリムゾンの曲を日本のアイドル歌手がまさかカバーしていたとは、私もつい最近まで知りませんでした。面白いのでついでに載せておきます。

西城秀樹 King Crimson-Epitaph-

https://youtu.be/IIiigfQgUcA

 その後、更に発見したのは、あのザ・ピーナッツまでが、このエピタフをカバーしていたようです。こちらは中々聞き応えがあります。

ザ・ピーナッツ King Crimson-Epitaph-

https://nico.ms/sm6506885?ref=share_others_spweb

    あと、書き忘れておりましたが、その頃、日本にもプログレッシブロックのバンドがあったのですが、知る人ぞ知る存在で、一般には殆んど知られておりませんでした。後にボーカルで有名になったジョー山中やミュージシャンとしては3流だった内田裕也までが気持ちだけ参加していたバンドで、逆に海外では有名だったグループです。名前はフラワー・トラベリン・バンド(Flower Travellin' Band)と言って、東洋的なロックとして欧米では結構高く評価されていました。楽曲名もずばりSATORIで当時のヒッピーさん達が飛び付きそうな名前でした。5部構成の大曲で中々の意欲作です。

https://youtu.be/ploqMlpJG9I

 

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